アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
342
-
こんなくだらない会話で笑うなんて、バカらしい──。
頭の片隅にいる俺がぽつりと釘をさしてきた。途端、罪悪感のようなものが胃の奥から一気にせり上がってくる。
俺はこんなことでヘラヘラ笑っていい人間じゃないのだ。
「すまん。俺、本気でそんな気分じゃねぇから……」
反射的に健太の手を振り払っていた。
「知ってるし。見てりゃ分かるし。何年友だちやってんだ」
健太は振り払われた手を握りしめると、すぐさま俺のこめかみにむけてパンチを繰り出した。もちろん、本当に殴りつけるわけではない。寸止めだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
342 / 631