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「はあ……」
唯一のだらしなさだった毛布をため息と共に拾い上げ、ベッドシーツになにげなく触れたときだった。
「──ひっ!」
意図してなかった感触に思わず、手を引っ込めてしまう。
無機質なほど真っ白なシーツは、とてもあたたかかった。
まるで生きた血が通っているかのように熱い。
「鶴見……」
ほんの数秒前までここで眠っていたかのよう──。
もしかすると本当に、俺の目は鶴見だけを映さなくなったのかもしれない。
鶴見は今も俺のすぐとなりにいて、自分がここにいることを必死にアピールしているのではないか──。
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