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『凛くんは、ぼくに言ってくれたんだよね。“だらしない”って』
声は、俺の中から聞こえる。
さっき必死に吸い込んだ鶴見の名残りが、俺に語りかけている。
『凛くんは怒りながら、ぼくをちゃんと見てくれた』
「それがどうした。いじめてるヤツらと変わらねぇ……」
『ちがうよ。あいつらが見てたのはぼくの持ってたお金だもん。凛くんは全部ぼくのために言ってくれたよね。凛くんはぼくを想ってくれた』
「うるせぇ」
『ああん、もう。ちっとも素直じゃないんだから』
「うっせーって……」
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