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ずっと話しをしていたいのに、俺が息を吐く度に鶴見の名残りは薄くなっていく。
もう一度、濃厚にあいつを感じるためにシーツに鼻をおしつける。だが、ぬくもりはすでに消えかけていた。
「鶴見……」
いくら声をかけても、返事が無い。
「なあ、鶴見」
会いたくないときは現れて、しつこくつきまとって。
会いたいときはどこにもいないなんて。
おかしい。
「頼むから、出てきてくれよ」
鶴見のほうこそ素直じゃない。
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