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◆ ◆ ◆
次の日もおにぎりは相変わらず、机の中にあった。
昨日、俺が部屋に行ったことをきっと鶴見は分かっていることだろう。あえて姿をあらわさず、沈黙のおにぎりを続けているらしい。
俺の目はある一点を見据えていた。どんなビルよりも遥かに高くそびえる一本のマンション。その先端からの熱烈な視線。
遥かなる高みから俺をドでかい望遠鏡で見つめているスナイパーにむけて、ノートを広げた。
──「毎日おつかれさん」
しっかり読めるように見開きをフルに使い、できる限りの太さで書いた。
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