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411 ホウフク
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◆ ◆ ◆
「なー、凛也」
放課後、ほとんどのヤツが帰った教室。
タイミングを見はからったように健太が声をかけてきた。
席替え以降、健太とは視線すら合わなくなっていた。こいつの席は廊下側で、しゃべったり笑ったりするのがたまに聞こえてくるぐらいだ。
「無視すんなし。返事しろし」
「うっせぇ」
「久しぶりで塩対応とか鬼かよ」
“久しぶり”という自覚が健太にもあったとは驚いた。
確かにこいつがわざわざ俺に話しかけてきたのは、鶴見の机を蹴り倒した日以来か。
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