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「うわっ! こいつぜんぜん金持ってねーじゃん」
「シケてんなぁ」
「つーか、レシートだらけ。ババァみてぇ」
俺のサイフを開き、ギャハハと下品に笑う声には聞き覚えがあった。
鶴見をいじめ、金をせびり、殴って泣かせていたクズ野郎共。あの三人が懲りもせず、俺の前にあらわれたのだ。
「おい。ババァ、顔上げろ」
「う、くっ……」
前髪を掴まれ、強制的にエビ反りにさせられる。
記憶しているのも嫌になるほど憎たらしいニヤけ顔が仲良く三つ並んでいた。
ゲーム三昧のくせに日に焼けた肌。形のいいつるりとした坊主頭。そろいもそろってみたらし団子みたいだ。
今すぐブン殴ってジャムパンみたいにぺたんこにしてやりたいが、あいにく左右どちらの手も動かせそうにない。
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