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振り払うように勢いよく顔を上げた鶴見は、ずり落ちそうなズボンの尻ポケットに手を突っ込んだ。
「ぼ、ぼくは……」
青白い顔の前にそれ構えると、お約束のシナリオは強制終了される。
「……ぼくは、……っ」
メルヘンチックなパステルブルーの花柄模様。その可愛らしさが皮肉に思えるほど、鋭利な先端。
弱虫で非力でやられるばかりだった自分ではないのだと知らしめるように、ぎらりと光る。
「もぉ、前のっ、ぼくじゃないっ……!」
刃渡り十五センチほどのナイフ。
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