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「凛ちゃんの声聞くの久しぶりな気ぃする。やっぱイケボぉおお」
「右手の具合どーなん? まだ痛ぇの? ぶっとい針で縫ったってまじ?」
「まだ字なんて書けないんだろ? 学校来ていいのかよ」
「あ。あとでオレのノート見せてやるし」
俺の一言に食らいつくように、次々にしゃべりかけてくる。スピードが速い。返事が間に合わない。やぶれかけの鼓膜がやつらの元気におされてギシギシと痛む。病み上がりには辛い洗礼だった。
「そんな手だと料理もできないな」
「掃除とか洗濯も無理じゃね?」
「でもカッケーな。右手の包帯って。中二病の血が騒ぐっ」
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