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だが、恥ずかしさよりも心のどこかで安堵している自分がいた。
こんなことを白昼堂々と告白したらきっと軽蔑されるとばかり思っていたのに、目の前の三人は──クラスのやつらも──"そんなことか"ぐらいの軽やかさで接してくれる。
気を遣ってくれているのかもしれない。
だとしても、いままで漠然と想像していたような拒絶は受けなかった。
いや、拒絶していたのは俺のほうだったのだろうか。
最初から"きっとダメだ"と諦めていただけだったかもしれない。
鶴見が俺の中に土足で踏み込んでこなければ、ずっと自分の気持ちをおさえつけ続けたに違いない。伝わらない想いに悶々とするばかりだったはず──。
──鶴見のおかげ。
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