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モヤモヤしながらリビングへ行くと、真っ先に目についたのは真っ白な塊だった。でっぷりと肥えたネコぐらい大きいそれが鶴見の勉強机を占拠している。
「それね、おったの」
白に魅入っているのに気づいたらしい。俺の腕に音もなく絡んできた鶴見は「ふふふっ」と満足げに笑った。
「おった?」
「うん。凛くんの手が早くよくなりますようにって」
近づいてみると白の正体は折り鶴だった。
百匹ごとに糸で束ねられているらしく、まるでトゲトゲの首飾りのよう。
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