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「千羽鶴か……」
「ぼくにもできるかもって思ってやってみたら、できた。まだ千じゃないと思うけどね」
鶴見はたいしたことない、という風にそっぽをむいている。
すでに両手で持ち上げたらこぼれてしまいそうな数が出来上がっているというのに。
おどろかされたのは数だけじゃない。
一匹一匹がとても精巧。
みな同じ大きさに折られていることだ。くちばしも翼も乱れがなく、どこまでも美しい白鶴の完璧なコピーが連なっている。
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