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千羽鶴を見守りながら何気なくベッドに腰かけてみたが、鶴見はとなりに座ろうとはしなかった。
目の前にひざまずいて、俺の左手を取ってマッサージを始める。
「左でノート書くの疲れるよね。おつかれさま」
「別に……。ノートは他のやつらに見せてもらってる」
「そういえばお昼休み、みんなと一緒にいたね。なに話してたの?」
「見てたのか」
「良かったね。仲直り」
いやに淡々とした口ぶり。
かと思えば、手のひらの生命線をなぞって「すっごく長い」と独り言をもらす。自らの手相と見比べて、「ぜんぜん違う」と楽しそうだ。まるでわざと話題を変えようとしているみたいに──。
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