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一旦、落ち着きたい。
ぼくは凛くんのパーカーのフード部分を顔面にかぶった。
世の中にはパンツを仮面にするヒーローもいるらしいけど、ぼくがもしヒーローになるなら凛くんのパーカーのフードをかぶりたい。
その際、前が見える見えないとかは問題じゃない。
フードを顔にかぶると、対面座位のまま一体化したみたいで興奮する。
おもいっきり深呼吸すると、鼻の穴から両肺のすみずみまで濃厚な凛くんのニオイでパンパンになる。
鼻を通り越して脳ミソが震えた。
脳天にチョップをくらったみたいに細胞の一つ一つが痺れた。
「──おい。鶴見」
禁断のニオイでバキバキにキメている頭でも、さすがに自分の名前が呼ばれたことは分かった。
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