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なんでもいいから一発やり返せないかと思案していると、倒れている俺を取り囲んでいるような気配がした。
やつらが終始無言なのも気に入らない。おそらく、正体がバレての報復をおそれているのだろう。
罵声を浴びせかけられたほうがまだ怒りのやり場があるというのに。
「……っ」
などと考えている間に、また後頭部をわしづかみにされた。
もう一度叩き付ける気かと歯を食いしばり、覚悟したのもつかの間、今度は床に擦りつけられるように体重をかけられる。
「ぐぅっ」
首の骨がきしみ、体重が傷を負った額に集中する。
痛みの上塗りに口の端からうめき声が勝手に漏れ出てしまった。含み笑う声が聞こえる。
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