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「わはははっ。オレが死んだらクラス委員長の仕事困るっしょ?」
「代わりなんていくらでもいる」
「凛也ったら悲しいこと言ってくれるねー。オレがんばってんのになー、センセーの雑用係り」
「なに言ってんだ。この前のコピーも、掲示板に貼るのも、それはがすのも他のやつに押し付けてたくせに」
「それはしょうがないっしょ。放課後はデートで忙しいんですっ!」
こんな適当なやつがうちのクラスの代表なのだ。
教師たちに『お前たちはどうしようもない』と言われてしまうのは当然なのかもしれない。
今だって俺の家にいながら、まるで緊張感がない。自分の部屋のようにゴロゴロとくつろいでいる。
ソファにだらりと寝転がり、持参したポップコーンやクッキーをむさぼり食う。夕飯前だというのに食う。俺に分け与えるそぶりも見せず、食って食って食いまくっている。
カスが散らばりすぎて、こいつの周りだけ砂浜みたいだ。
その口内からもれるジャリジャリという音も不快だ。
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