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「……え? あれ? お、王子さまだよー! 王子さまなんですけどもぉ……」
俺はほんの一瞬だけ視線をくれてやったものの、無視して漢字練習を続けた。
ヤクザコントの次は王子様ごっこ。どいつもこいつもガキばっかりだ。付き合いきれねぇ。
「凛くんっ……あのっ……」
鶴見の頬はすっかり腫れが引き、金をせびられていたことなんて一ミリも覚えていないかのよう。
ただ、襟元についたままの赤い点々としたシミだけがあの出来事が夢じゃなかったと証明している。
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