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空腹と貧乏心にまかせて次々に口へと放り込むが、うちの薄汚いアパートで食べるときの美味しさが無い。
別の食べ物じゃないかと思えるほとだ。
俺の家じゃポテトチップスを開封するときは、三人の弟たちと平等に分け合うことが絶対的なルールだ。
たとえ自分で買ったものでも独り占めは許されない。
きっちりと四分の一の量にわけられたそれで腹がいっぱいになることなんて、まずあり得ない。足りないといつも思っていた。
なのに鶴見にとっては、最後まで食べきれずに捨ててしまう量なのだ。
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