アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
186
-
どうして人の家に来てまでシミ抜きをしなきゃならないのか。背中を丸めて、妙に所帯染みたことをしているのはだいぶみじめだ。
家政婦じゃあるまいし、洗濯代行のバイト料を請求したい。
そう唇を噛んだところで、俺の脳はあらぬ妄想を繰り広げていた。
もし、この先、ふたりでこの部屋に同居するなんて展開になったら、家事はやっぱりオハヨウからオヤスミまで俺がぜんぶ担当なのだろうか、と。
「……冗談じゃねーし!」
いろんな意味でシャレにならない。鬱憤を蹴散らすように首元や袖口の黄ばみまで念入りに洗っていると、すっかり時間を忘れてしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
186 / 631