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「凛くん……、おねがい。いかないで……」
「お前の気持ちは分かる。でも、そういうわけにはいかねぇんだ」
「やだっ、行っちゃやだっ!」
駄々をこねる鶴見は頭をぶんぶん振り回し、足をバタバタさせて地団駄を踏む。まるでほしいおもちゃが手に入らない子どもだ。
「あのな、俺ん家は弟が三人もいるんだ。まともなメシ作れるのが俺しかいねぇ。きっと今ごろ、あいつら腹空かせてる。だから……」
「ぼくはずっとひとりだったんだ!」
鶴見の悲痛な叫びは、俺の苦しまぎれの言い訳をかんたんに弾き飛ばす。
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