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「……うる、せぇ……」
逃れるように寝床にもぐりこみ、耳をふさいだ。
「黙れっ、……もう、黙れよ……」
思わず唇からこぼれた弱音は、誰に届くでもなく、虚しく内にこもるだけ。
夢の中ではきっと完璧を求められることはないだろうと信じた。
だから、弟が帰ってくるまでの間だけ眠るつもりだった。
ほんの二、三十分だけ──。
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