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この一週間、悪夢にうなされながら何度も謝った。
夢の中の鶴見は嫉妬に狂い、俺を手に入れようとひどくダダをこねた。
子どもみたいに泣いて泣いて泣きじゃくって、あの夜みたいに行かないでくれとすがりついてきた。
現実もそうでなくてはいけない。
どちらか選べない俺は、最低のやつだ。
鶴見の体を受け入れながら、健太が差し出してきた誘惑にあらがえなかった。
そんなのどうかしている。
両方を選んで、許されるわけがない。
なのに──。
「凛くんならいいよ。心は健太さんで、体はぼくで、このまま、ずっと……ずっと……」
──どうして許すんだ。
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