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「お前……」
「凛也くんは、ちゃんとしようって思ってた、のに……、ぼくが、変なこと言っちゃったから……だよね?」
俺からの暴力で血を流しているというのに、なにもされてないみたいに微笑み続ける。
「もう、泣かないで……」
「泣いてねぇ」
「泣いてるよ」
指についたものを舌先でぺろりと舐めて、「しょっぱい」と楽しそうに笑う。
傷だらけの口内では自分の血の味しかしないだろうに、もう一度指を伸ばしてくる。
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