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「……許してくれ。ごめん。こんな……、いや、許さなくてもいい、鶴見……ごめん……」
「だいすきだよ」
鶴見は勝ったというのに、喜びもしない。ただ俺を褒めるように頭をなでてくる。
涙まみれの指に、髪が吸いついて引っ張られる感触がした。
「凛くん、すき」
一辺倒な愛の告白はバカにされてるみたいなのに、張り詰めていた部分をやわらかくほぐしていく。
鶴見の差し出してくる愛情に俺はすっかり飲み込まれていた。自分でも気づかないうちにどんどん沈んでいたらしい。
少しあがいたぐらいでは抜け出せないほど深くまで。
「だいすき」
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