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「なあ、凛也。お前ホントなにやってんの? お前のせいで鶴見は来なくなったんだろ?」
「うるせぇ……! うるせぇっ!」
その通りだった。言い返せなかった。
でも、だからこそ、ここにある鶴見の名残りぐらいは守ってやりたかった。罪滅ぼしにならなくてもいい。俺の身勝手でいい。
一枚一枚拾い上げ、折り目をのばしながらそろえていく。
あと一枚というところで健太の足がまた動いた。俺が拾い上げようとしたプリントの角をつま先で踏みしめる。
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