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「鶴見っ!」
この二週間、頭の片隅に常にあったよからぬ妄想が現実として待っている。──そんな胸騒ぎがした。
天井にかけられた縄。
鶴見の細い首。
床から数センチ浮いたつま先。
誰にも気づかれることなく、何日も──。
「まさかな……」
声に出さずにはいられないほど、心臓の鼓動が大きく強くなっていく。
覚悟しきれない動揺が、首筋や脇の下を冷やす。そのまさかだったとしても、俺はあいつを見つけ出す必要がある。あいつを傷つけてしまった責任をおわなくては。
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