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部屋は他にも変わっていたところがある。
マンガばかりだった本は、教科書になり、ドリルになり、百科事典なんかも混ざっていた。本当に読んでいるのかは定かじゃないが、知能を高めようという気合は感じた。
もっとも変わっていたのは、窓際。
俺の身長の半分ぐらいのなにかが、青い布をかぶっている。
あいつが隠れている──にしてはピクリともしない。生き物ではなさそうだ。オブジェみたいな無機質なデコボコがある。
おそるおそる布をめくってみると、大きな望遠鏡が窓の外をむいていた。
巨大な筒のようなそれは、おそらく、天体観測用──。
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