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わけも分からず身をよじり、起き上がろうと足を踏ん張らせるも、
「あんま動いちゃいやん」
おどけるような口ぶりと共に振り下ろされた拳がこめかみを打つ。
めりこんだ衝撃が骨をつたい、脳まで震えた。朦朧とするあまり、呼吸を忘れた。
「死にたくねぇよな? 動くんじゃねーぞ」
また違う声が聞こえた。
正常に戻りつつある感覚が、尻ポケットの違和感を察知する。そこに入れていたものがゆっくりと抜き取られた。
はっ、と息を飲んだが、ぶざまに身をよじったところで奪い返せるわけがない。見ているしかなかった。
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