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「──凛くん!」
殴り殴られすぎてついに頭がおかしくなっちまったらしい。
都合のいい幻を作り出しているのだろう。
「──凛くんっ!」
もう一度聞こえた声はさらに鮮明だった。
やぶれかけの鼓膜でも分かる。近づいてくる。そんなはずがないのに。
でも、
「凛くんッ!」
教室の扉が開かれた瞬間、ぼやけていた声の輪郭がはっきりした。
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