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「ごめ──」
謝られる前に、声を奪った。
舌を絡ませ、吐息ごと吸いあげてしまう。
俺からキスされるなんて夢にも思わなかったのだろう。鶴見の痩せっぽちの体はビクンと大きく跳ね上がった。絶頂に達してしまったみたいに。
「ンッ……」
「……ふぁ、んんっ!」
鶴見は涙まみれで、俺は汗だくで。
濡れた唇がもつれ合ってちゅ、と音が鳴る。
一回だけのつもりだった。
なのに、一度触れたらとまらなくて角度を変えながら何度も何度も吸った。
鶴見はいやそうに首を振ろうとしている。こんなキス望んでいないと嫌がる。
いじわるな気持ちでアゴを鷲掴み、さらに吸う。
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