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「凛くん……悲しそう……」
「……ッ!?」
真正面で言い当てられると腹が立つ。
「そっか。凛くんは今とってもさびしいんだね。右手が痛くて、みんなのお世話ができなくて」
「そうじゃねぇって」
「さみしいときはねぇ抱っこが一番だよぉおお!!」
「おい」
「ね。凛ひゅんっ!!!」
「オイッ! 下心モロ出しでくんなバカ!」
急に立ち上がったかと思えば、図々しく迫ってくる。意味深に尖らせた唇がずんずん迫ってくる。手のひらで押し返し、拒否。
鶴見は負けない。顔面をごりごりと擦り付けてくる。拒絶のド真ん中に鼻先をドリルのごとく押し付けて、なおのこと甘えてくる。
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