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バレンタイン3
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「だってぇ、今年の健太くんは大本命チョコをもらっちゃいましたからねぇ。かわいいカノジョから! 手作りだってさ! やったね、マックスうれぴー!!」
「あっそ」
俺と別れてから、健太はすぐに前のカノジョとヨリを戻したのだ。
運命がほんの少し違えばこいつだってチョコをむさぼり拾う側だったというのに生意気なものだ。
「『恥ずかしいからみんなに見せびらかさないでね』って言われたけど、無理だっつーの! すっげぇ嬉しいから見せびらかしちゃうっつーの!」
鼻歌まじりに取り出したのは箱ティッシュぐらいの大きな箱だった。
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