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突拍子もなく現れた彼は竹下結弦と名乗った。
少しだけくるっとしている柔らかそうな金髪に、優しそうな顔。なんともチャラそう、そしてかっこいい顔立ちをしている。なんとも羨ましい。
そして隣のクラスで岡本の幼馴染。知らなかったが同じ中学らしい。うちの中学はクラスが9クラスあって同じクラスの人じゃないと面識がないくらい人数が多かったので知らなくてもおかしくはない。
「よろしゅうな。ゆづくん♡ってよんでええで?」
なんだか話すとすごいギャップを感じた。
「冴島、呼ばなくていい」
「じゃ、俺はゆづくんって呼んどこ」
なんか、なかちーと竹下くん馴染んでるし。
「ごめんね、2人とも。こいつがどうしても来たいっていうから」
「だって俺、まこくん居らんと誰と飯食えばええんねや〜」
「結弦は1人がお似合いだ」
2人が幼馴染っていうだけあって会話はどこか冷たいのに、中が良さそう。
「まこく〜ん、結衣ちゃんにフラれたからって俺に当たったらアカンよぉ?」
振られた、という部分を強調したような言い方に楽しそうにニヤリと上がっている口角。それを聞いた瞬間岡本はピタッと止まった。
ついでになかちーも驚いて止まった。
こんな形で人にバレるとは。
「おい、結弦……「結衣ちゃん、こいつこんなやけどええ男なんやで〜?それと、1年の時から冴島結衣がどうのこうのうるさかってん」
1年の時から、俺のこと好きだったのか……?
ちょっと、気まずいなって思ったけど横目でチラッと岡本を見たら、すごい怒りで震えながら竹下くんを睨んでた
こわっ!
「結衣、岡くんにも告白されてたんだな」
「あー、うん」
本人もいるのになんでこんなこと言わなきゃならないんだよ。恥ずかし。
「顔真っ赤やで?結衣ちゃん。可愛ええなぁ、
ね、まこくん?」
「なんで俺に同意を求めるの……いや、まぁ、すごい可愛い……けど……」
尻すぼみになりながらごもごもと最後まで言い切る岡本。
そんなこと言わなくていいってば!
「にしても……避けないのか。岡くんのこと」
「え、いや、まぁ腕の代わりやるって言われたし……」
「脈アリかぁ〜?」
「っなかちー!」
だからっ、本人もいるのに変な事言うなっつーの!
ごめんごめん、と謝るなかちーに俺は何も言わずにご飯を済ませた。
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