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ほっぺたちゅー事件があってから、岡本は俺に対して少し距離が近くなった気がする。
「はい、あーん」
くそっ、だからって、これはないだろ!
怪我して丁度1週間、休み明けの月曜から昼にお弁当まで作ってきてくれると言った岡本に甘えてご飯を貰えたことまでは良かった。
だが、俺のギプス付きの利き手では箸がうまく使えないため時間がかかるのだ。
家では問題ないが、学校では5時限目が始まってしまうからと言って、昼休みの残り時間が少なくなって来た頃に食べさせてもらうという辱めを今受けている。
「...ぁぐ...ん」
食べる、食べてやる!
けど、やっぱりこれは恥ずかしい...。教室だからもちろん俺ら4人以外もいる訳だし...。
「結衣、鳥の雛みたいだな」
「まこくん、看護師の次は親鳥かぁ、次は何やろな〜」
「次なんかないっつーの!」
介護から雛鳥、か。退化が進化かよく分からないがどっちも嫌だ。
早く治って欲しい限りだ。
「はい、これ最後ね」
「はむっ...んむ」
やっと食べ終わった。
「美味しかった、ありがとう。けどもう金輪際お弁当はいらない」
「怒った?よね?次からはおにぎりとかサンドウィッチとか食べやすいのにするから機嫌直して」
だったら最初からそれでいいだろ!
「あかんで〜、結衣ちゃんに顔赤くして口いっぱいに頬張っとる所皆に見せたら〜」
おかず食べとる結衣ちゃんがオカズになんねんで
分かりたくなかったけど意味が分かった。
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