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今日の最後の授業は体育だった。
バトミントンを2人1組でチームくんでゲームをしていた。俺がいないことによって偶数になるからあまりが出ることなく2人組ができていた。
岡本は、平井くんとか。
2人ともスポーツできるやつだから敵に回したくないな。
岡本は綺麗にサーブを入れて、飛んできたシャトルも打ち返す。共学だったらキャーキャー言われるんだろうなぁ。
なんで、俺のこと好きなんだろう
岡本くらいなんでも出来たら俺じゃなくても、そもそも男じゃなくても違う学校の子を選び放題だと思うのに。
男しかいないから俺を女替わりにしてるのか?
自分で言うのも変だけど、あまり男らしい顔をしていない俺だから妥協案で選んだ、みたいな?
岡本が何考えてるのかわかんないや。
あ、サーブミスってる。あいつも空振りとかするんだ
無意識に笑ってしまっていたのか、岡本が照れたような怒ったような顔をしてた。
ーーーー
「結衣、岡くんとは最近どうなんだ?」
「は!?どうもこうも何も無いし」
授業終わりのHR前の休憩に周りに聞こえないようにコソッと耳打ちしてくる。
「体育の時、熱〜い視線を送ってたのにか?」
「送ってないし!」
「最初の見学の時は運動音痴の俺を見てた」
たしかに、なかちーの音痴っぷりは見ものだし、勉強でバカにされてる分俺は運動を馬鹿にしてやろうと思って見てたけど。
「最近は岡くんばっかり見てるぞ、無自覚か」
「みっ、見てな...、あれ、俺見てる...?」
「俺に聞くな。いや、てっきり好きになったのかと思った」
「そんなわけ、ないだろ」
「まあ、俺には関係ないけど。恋愛相談したいなら、してもいいぞ?」
よりによってなかちーなんかに...
「誰がするかっ!」
なかちーはHRが始まるから自席へ戻っていった。
“好きになったのかと思った”
俺が岡本を?ありえない。そもそも男だし
でも、キスは嫌じゃなかったと思うし、ご飯も美味しいし、代わりに書いてくれてるノートの字めっちゃ綺麗だし...
良い奴だと思うし、決して嫌いではない。
でも、好きじゃない。絶対。
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