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結弦side
ピリリリリリリッピリリリリリリッ
土曜日の昼過ぎ頃、電話がかかってきた。
その相手は幼馴染の岡本誠。
取り敢えず電話に出ると死にそうな声で、もしもし、と聞こえた。
「どないしたんやぁ、まこくん」
珍しく項垂れているまこくんに俺はちょっと笑いそうになってしまった。
「冴島に...、完全に嫌われた...」
「なして?」
「メールでもうこれから俺は必要ないって言われた。前にお前言ったろ?本当に嫌いになった人には手伝わせないって」
この世の終わりのようなトーンで、まこくんはいった。
「いやいやいや、なんか理由があるかもしれへんやん?そんな深く考えへんでも大丈夫やって」
学校での結衣ちゃんはなんかギクシャクしとっただけで嫌いな素振りではなかったと思う。
俺がなんど励ましても、ネガティブな方向へ持っていき結局2時間もの間延々と結衣ちゃんの話を聞かされた。
まこくんってこんなに面倒くさい男やったっけ?
俺から見た感じでは2人はそんなに悪くない所まで言っとる気がするんやけど。
不器用な親友の恋路は、キューピットのゆづくんがお手伝いしたるか!
そう思って月曜日に元気に登校したら、まこくんが学校休みよった。
最初は結衣ちゃん絡みで学校行きたないって理由かと思ったけどメッセージ送ったら本当に風邪ひいた、らしい。
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お見舞いに家に寄ってあげますね♡
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と、可愛らしくメッセージを送る。
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ゼリーとかなんか買ってきて
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図々しい奴やな...。
でも、きっと俺一人で来ると思ってるよな、ふふ。
結衣ちゃんも来とること知って驚くまこくん、楽しみやわぁ
ちょっと強引に結衣ちゃんを誘ったけど、一応ちゃんと来てくれることに安心やわ
それで放課後にスーパーによって、ゼリー、プリンを買ってまこくんの家に。
さぁいざ参らん!
インターホンを押した。
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