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「それで、気もちよかった...?」
「っ!...なんで、そんなことばっか...」
...聞くんだよ。くそ変態。
「俺、初めてなんだ。こんなにも自分の気持ちをぶつけたいって思うの。いつもは適当に他人の意見に同意するだけだったけど...。
冴島は覚えてないかもしれないけどさ。1年の秋の頃、俺が偽りなく笑った顔みて、そっちの方がいいって言ってくれたんだ。それが何だって思うかもしれないけど、俺すごく嬉しかったんだ」
息継ぎまで聞こえるほど近い。
なんか心臓が、変だ。壊れそうなくらい、どくんどくんって音が響いて自分自身にもはっきり聞こえる。
「それから、偽った自分じゃなくて、ありのままを見てもらいたいって思えるようになった。今でも自分の意見とかは人に任せっきりだけど、冴島にはちゃんとした自分を知ってもらいたいっておもう。
だからつまり、俺って意外と性格悪いのかもしれないって話」
どんな話だよ。結局すごい告白されたことしか分からん。
「...で、気持ちよかった?」
結局その話に戻るのか...
「ぁ、あんまり、わかんなかっ、た...。
っもうこれで話は終わり!」
体が熱い...。
...ん?
なんか、岡本...、さっきよりも熱いし...。熱い...?
ベリっと抱きついてきていた岡本を剥がして、ベッドに無言で寝かせ直す。
熱を測ってみると39.4さっきよりも上がっているらしい。
「...お前、はやく寝ろよ。寝るまで見といてやるから」
「ありがと...」
熱のせいか少し気の抜けたような顔でそう言われた。
岡本は結局ゼリーを食べていなかったけど、すぐ眠りにつけたようだった。
何も言わずに帰るのはちょっと申し訳ないと思って付箋に一言告げてからかえった。
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熱下がったら明日は学校来いよ。
あと、お前が書く猫ブサイクすぎ。
猫はもっと可愛い。
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