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教室へ
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そんなこんなで、一時間目の授業をサボってしまいました。
お父さん、お母さん、ごめんなさい。
「よし、教室に戻ろうぜ」
そう言って健太が勢いよく立ち上がった。
俺は完全に力を失って、立ち上がる気持ちが沸き起こらない。
戻りたくない。
だって神が居るし、クラスの皆がどんな反応するか分かんないし。
「…嫌だなぁ」
ついついポロッと溢してしまう。
それを聞いて、健太がニヤニヤした。
「ん?なんだよ」
「いやぁ~なんていうの?本人だと大変だろうけど、こうして横から眺めてる分にはメチャクチャ楽しいなぁって思って」
「お、ま、え~!」
「感覚でいうと、話の流れが分かってるからマンガとか小説読んでる感じかな?」
「一番楽なおいしいポジションじゃねぇかよ!!」
健太を気にするだけ損だ。
俺はいつまでもこうしている訳にはいかないので、渋々立ち上がった。
「おっ、戻る?」
「戻るよ、ったく。…はぁっ」
こうして俺はトボトボと、教室へと戻ることにした。
俺の予想は正しかった。
平穏なスクールライフは既に終わりを告げていたことを…。
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