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兎赤【そしてだんだん、ダメになる】
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※ハイキューの日ですねおめでとう\( ・ω・`
今回は書きたかった嫉妬です。兎赤、クロ月含みま
す。ご注意ください。(どちらも付き合ってます)
時は合宿で、唐突に始まり、すぐに終わります。
原作と違うところもありますので注意してください
「おーい、ツッキー!!!」
「なぁなぁ、ツッキーはどう思う?」
「おぉい!!酷いぞツッキー!!!」
【そしてだんだん、ダメになる】
時は8月の夏合宿。
ニュースでも最高気温更新だとか、都心では37度を更新だとか、なんか色々なことで騒がれている今日この頃。
俺は俺で、嫉妬でぶっちゃけ爆発しそうだった。
一昨日のことだった。
初めての烏野との合宿で、浮き足立つ木兎さんと、いつも悪ふざけをしている黒尾さんが、月島を自主練に誘ったのは。
黒尾さんと月島は知り合いだったようで、何やら楽しそうに話していた。そこに木兎さんが入っていって………
その後は大変だった。主に俺の心が。
それから木兎さんは何をしていてもツッキー!!!と近づいて、俺から離れていった。
ご飯を食べていても隣に座りに行き、試合の隙間には黒尾さんも入れた3人で仲良さそうに話していた。
自主練だってそうだ。最近の話し相手はもっぱら日向とリエーフ。
2人とも、野生の勘なのかなんなのか、1人の俺を見計らってはすぐに近づいて来てくれて、色んな話をしてくれた。
それはとっても嬉しかったし、正直とても助かった。
でも、それがまた彼の気に触ったのかもしれない。
昨日は試合の時や、作戦会議の時ぐらいしか話していない。
いよいよ嫌われてしまったのだろうか………
****
「赤葦さーん!!!!」
遠くから呼ばれる大きな声にはっ、と現実に引き戻される。
考えすぎると周りが見えなくなるのは悪い癖だ。
「どうしたの?日向。」
「影山が、一緒に自主練したいって言うから、連れてきました!!」
「うっス……」
日向の後ろを見ると、照れながら目線をしたに向けている影山の姿が。
正直俺に教えられることなんてないし、俺の方が教わりたいんだけど……と思いつつ、その旨を伝えると、
「?赤葦さんのトスは、なんかこう、スパイカー……のことを考えて上げてるって言うか、その……」
と、俺にとってはとても嬉しいことを言われた。
そして、後ろから走ってくる巨人が1人。
「ひなたー!ずるいぞ、お前ばっかり!!」
「うるさい!!赤葦さんのトス打つのは俺だ!!」
わーわー騒ぐふたりと、未だに考え事をしている影山。
めんどくさいので、まとめていつもとは違う体育館に行って、自主練をすることにした。
****
「赤葦さん、次おれ!!」
「ッ、はい!」
リエーフと日向に打ちやすいトスをあげつつ、影山のトスを見て教えられることを教え、また自分も教わり、どんどんトスをあげていった。
「はぁ、はぁ、二人とも元気だな……」
「まだまだ打てるっス!!」
「俺も、まだいけます!!」
「……あーでも、時間も時間だし、2人とも後1本ずつでラストでいい?」
「「うっス!!」」
「影山はどうする?」
「……赤葦さんのトス、俺も打ってみたいっす……」
「うん、分かった。じゃあ並んで。」
1人1人にトスをあげる。
日向は速くて低め。リエーフは高めに、ふわっと。
影山は分からないけど、とりあえず打点に合わせて………
「ッ、ここ!」
バシン!!……
体育館内に、大きな音が鳴り響く。
影山が打ったアタックよりも大きな音が、体育館の入口から………
そこに居たのは、鬼のような顔をした木兎さんだった。
「おう、赤葦ィ……」
ちょっと話したいことがあんだけど?
その言葉に、俺は終わりを確信した。
****
結局片付けは、震えている3人がしてくれて、俺は木兎さんに半ば引っ張られるようにして誰もいない体育館の裏に連れてこられた。
「なぁ、あれ、どういうつもり?」
「……何がですか。」
「俺さぁ、今日も自主練で赤葦にトス上げてもらおうとしてたんだけど。気づいたらお前居ねぇし、体育館に行ってもいなかったし。ちょっと早めに切り上げて探しに行ったら、あの3人にトスあげてるし……」
俺、すっごくイラついてんの。
その言葉に、俺の我慢も限界に達した。
「アンタは!!……ッ、は、合宿中、何回月島の名前を呼びましたか?何回、俺の名前を呼びましたか?」
「は?なんでツッキーが…」
「アンタが、俺のことを見てくれないから、俺は、日向達と練習してただけなのに、それすらも許してくれないんですか?」
「それは…」
「俺は、ずっとアンタのものなのに、アンタは、俺のものじゃない!……ッ、ふぅッ、」
涙が溢れてくる。俺はこんなに我慢していたんだ。
目の前の木兎さんは黙りこくってしまった。気まずい雰囲気に、俺は耐えられなくなり、その場を離れようとした。が……
「待って、あかーし。」
さっきとはうって変わって優しい声を出した木兎さんに、後ろから抱きしめられる。
「んゃ、離してっ!」
「あのさぁ、俺ね、今……」
すっごく幸せ。
無理やり真正面に向き合うようにされて、木兎さんの顔を見ると、とっても嬉しそうに笑っていた。
あまりの衝撃に固まる俺に、木兎さんはさらに続ける。
「赤葦が、自分は俺のもんだって、言ってくれて嬉しい……俺も赤葦のものだから、」
ね、仲直りしよ?
その一言と甘いキスに、溶かされて、俺は何も考えられなくなった。
「はい♡♡」
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