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「アサは何で高いとことか怖くないん?蜘蛛より怖くないの?」
「はいっ、僕正直あそこの蜘蛛が1番こわかったので…まだあれを超えるものがないですね……」
「まじなん?」
塔から突き出てる出っ張り部分にみんなで乗って、そこから近くにある窓ガラスを割って再び塔の中に入ると、そこにはさっきまでは地図に無かった部屋があった
「へぇ、隠し部屋ってやつか。あの螺旋階段をひたすら登るんだな?」
「そうです。あれが6階までつながってるので、登ってる間に5階を通り抜けできます。
アサ、こっからは頼むな。」
「うんっ、チカ先頭変わるね!」
パッとアサが盾と場所を代わり、パタパタと螺旋階段の方に向かう
「? どうしてアサが先頭なんや?弓が先頭は見たことないで?」
「階段の天井、見てみろ。」
「え…あ、うわぁ……」「あぁ…成る程……」
上には、恐竜の羽をつけた骸骨たちが槍を持って飛んでいた
「あのモンスターは中型でも何でもない普通の一般モンスターなんですが、持ってる槍がかなり痛くて…」
「だから、遠距離に撃ち落として貰わねぇといけないんだ。ここの螺旋階段はクソ長いから、あいつら全部放置して登ったら確実に階段途中で死ぬ。」
ここの隠し部屋を通過できるコツは、〝パーティーの中に遠距離がいる事〟だ
近接だと攻撃が届かないから、ここは遠距離がいないと決して通過できない
弓は遠距離だが、みんながなかなかやりたがらない為この隠し部屋を使うのはパーティーの編成上無理な場合がかなり多い
(弓自体この世界で人数かなりすくねぇからな。)
そんな中アサがいることは、とでも心強い
「じゃぁ飛んでる一般どんどん撃ち落としていくので、落ちてきたモンスターを3人で叩いてくださいっ。」
「「「わかった!」」」
「アサ、この階段長ぇし後ろ気にせずガンガン進んでいいから。落ちたモンスターの処理はやっから片っ端から撃ち落とせ。」
「うんっ!」
ニコッと強く笑って、俺と同じくらいの小さな体がシャンッと前を向き、軽やかに地面を蹴った
カラカラカラカラッ!と飛んでる骸骨たちが一斉にアサに向かって槍を落とそうと身構える……が、その前に素早く矢が放たれ撃ち落とされていく
「しゃぁ来た!」
みかんの斧が落ちて来た骸骨に向かって振り落とされた
一般な分とても柔らかく、2撃くらい攻撃すればHPは直ぐ0になりパリン…と消えていって
先頭を走る朝焼けの髪色に置いていかれないように、敵を処理しながらただひたすら螺旋階段を登ったーーー
「着いた…はぁーここが6階か。」
猛ダッシュで登りきった先のフロア
無事辿り着けてみんなで一息つく
「いやぁこれは弓おらんと無理な仕組みやったな。」
「確かにリスクあるなこれは…アササンキュ。」
「ふふふっ、」
よしよしとりんごたちに頭を撫でられて、嬉しそうにアサが笑ってる
「おし、じゃぁ6階やってくぞ。ここはそこまで難しくないからサクッと倒してラスト7階のボスな。」
「「おーけい!」」
「チカっ、先頭返すね。」
「ん、分かった。ありがとな。」
パッとチカとアサがポジションを代わり、またチカが先頭になる
ここまでで時間は、後半分弱程
隠し部屋の螺旋階段で、かなり時間に余裕ができた
このペース配分だったら、ーーーいける。
6階の中型がいる部屋に向かってみんなで走った
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