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そんなこんなで。
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小さい頃から、普通の人には視えないものが視えていた。
…と言うと、大体の人間にドン引きされるか痛いヤツだと思われる。ええまあ分かってますよ。普通の人からすれば異常だという事は。大真面目に友人に言ってもまだ厨二病患ってんの?(笑)と言われるのがオチである。世知辛い。
「おい、何ぼうっとしてんだ」
何で教師やってんの?と、小一時間ほど問い詰めたくなるような顔立ちをした担任の顔を見て、ため息をついた。あ、やべ、怒ってる。
「てめぇ、いい度胸してんな。この後準備室に来なさい」
「本当に残念ですけど丁重にお断りします。痛い痛い!!!チョーク投げないで!」
チョーク投げるて。昭和の体罰教師か。…授業中に物思いに耽った俺も悪かったけども。
「…次はタメ口か、そんなに俺に構って欲しいのか。そうか、気が付かなくて悪かったな。この後準備室に来なさい」
「何やら大きすぎる誤解をされてるようですが。おい担任聞いてる?」
「じゃあ次のページ、お前読め」
本当話聞かねえな。暴君かよ。激怒したメロスの気持ちが分かるぜ。あと職権乱用するのは良くないと思います。
「そもそも俺以外にも授業聞いてない奴なんてそこらじゅうに溢れかえってますけど。ほらそこにも!!田中くん!!寝てるよほら!!!」
「うるせえ。いいからお前読め」
「何で!!?」
余りにも酷い。周りを見渡しても誰も俺と目を合わせようとしない。とばっちりを食らいたくないのであろう。
…しかし、教室内どれだけ見渡しても男。男男男。何故なら、ここは全寮制男子校だからである。全寮制男子校。大切な事は二回言えとおばあちゃんが言っていた。
…俺が、この全寮制男子校の金持ち学校に通っているのにはきちんとした理由がある。
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