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死亡届けと蘇生届け
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「シキ、飯に行くぞ」
昼休み。
英語から数学国語と立て続けに当てられて(宿題忘れたから自業自得だけど)廃人同然と化した共のもとに向かう。
いつもならチャイムが鳴ると同時にうるさく騒いで俺のところ来るくせに、今日はボロボロだな。
「今日からまた期間限定で超激盛りカレー(辛さ五段階)が始まるからチョー激辛の一番最初の制覇者になるって意気込んでただろ。」
「………」
「甘辛くらいだったら明日中には…いや、やっぱ今日中には出るんじゃねぇの?その期間その期間でご飯の量違うし最初は驚くくらいの山盛りに見えっけど、食べてしまえば結構美味いから簡単に完食できるだろ」
「………」
「………」
死亡届が解除されないか。
…めんどくせぇな。
「俺も中辛で頼んでみるか。多分残しそうだけど何事も挑戦だよな」
「いや、お前辛いの好きだから絶対激辛頼むだろ❗️んで一定のペース絶対崩さないで余裕の完食ってか去年だってあれ食った後デザートに杏仁とプリン三個ずつ食った奴なら最初で最後のありえない制覇者になるじゃん❗️やめて❗️俺がかすれて見えるから❗️」
お、ようやく蘇生したか。
「辛いのそこまで好きじゃねぇし、頼まねぇよ」
「でも去年激辛だったじゃねぇか❗️」
「…お前が一週間甘いのばっかだったからな。おかげで見てる俺も胸焼けしてたんだ。それに前日のケーキバイキングになぜか俺も参加だったから辛いの食って相殺したかったんだ」
「そこでなんでしょっぱいのに行かないのかがお前の不思議な所だよ…」
蘇生はしたのに、また机の上にはいくつばる。
そろそろ俺も腹減ってきたし、食堂混むのイヤなんだけどな〜(棒読み)
「あ、あのっ、アキさん。」
どうやってこいつを殴って動かそうかかる〜く悩んでいたとき、一生懸命勇気を持って声をかけたって言うような声が聞こえた。
うーん、やっぱ体育の時とは同一人物に見えねぇなぁ。
別人に見えるや。
「…アキー。俺の起こし方が殴る一択しか聞こえない心の声が漏れてたぞ。後後半のでアオも顔赤くして蹲っちゃったし」
シキが蘇って葵が死亡届出ちまったか。
会ってまだ数時間だけど…うーん、面倒臭いな。
まぁカワイイから許すけどな〜(棒)
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