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日常の変わったこと、変わらないこと
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葵が転校してきて一週間経った。
ビクビクした態度は無くなってきたし、休み時間も色んな場所行っていたのでだいぶ覚えてきたらしく、移動教室で間違えたり迷子になったりなんてことはだいぶない。
たま〜〜に迷子になって半泣き状態の葵を介抱してるときセンセーが綺麗な顔を顔面崩壊させてみているなんていう幻覚を俺は見てない。うんみてない。
シキのアルバイト先にもよく行くみたいで、時々店長が新作とか賄いアレンジレシピなんかを葵にも食べさせて感想もらっているらしい。
おかげであの店にも大盛りメニューやチャレンジメニューなんか出てきたりしてるけど、まぁ売り上げは右肩上がりになりアルバイトの他に正社員も1人増やしたらしいからやっぱ良い事づくしになったってことだろう。
ちなみにアオがあの時食べてたアイスは何度か改良された後夏が始まる少し前に発売され、ある噂が生まれたことで冬でも人気の出る商品となる。
もちろん冬場にアイスを食べるのは家でコタツの中で食べてるわけじゃないんだから店の暖房があっても寒い。だからサービスとしてハニージンジャーティーかレモンジンジャーティーつけたらまた人気高まって…疲れるたる…
なんか変なこと口走った?きのせーきのせー(棒)
まぁ長くなるからこの話は後日で。ってえ?あるのか?
話は脱線したけど、まぁそんなこんながあってこいつの新生活は上手く言ってるって言って良いだろう。
だから本当なら自身の道を突き進んでいいと思う。
変な言い方だって?仕方ないだろう。
今現在進行形で俺の腕にアオがしっかりしがみついているんだから。
おい、離れてくれ。
そして対抗するかの様に反対側にシキも俺の腕を掴み、なのに俺を間にして2人で会話している。
おい、俺いらないだろ。マジで離れてくれ。
顔面崩壊して鼻血垂らして息の乱れたやつがカメラと双眼鏡持つっていう幻覚をこれ以上見たくないんだから。
「なぁ葵〜。店長がまた新しいメニュー考えたらしくってさ。よかったら今度食べに来て欲しいって言ってたんだけど、来週どっか来れない?俺も気になるから、出来ればバイトのある日が良いんだけど」
「えーっと、月曜日と金曜日以外なら大丈夫かな。シキはいつバイトあります?」
「来週は水木と土曜日がバイトだな。んじゃあ早い方が良いし、店長に水曜日来る事伝えとくな。もちろんアキも手伝い来るだろ?」
「何で当たり前のように俺を誘う。しかも客じゃなくて店員として」
つーか話すの二人なら俺いらねぇだろって、これさっきも思ったな。
しかも振り切ろうとしたせいかさっきから二人ともかなりキツく握ってるし。おい、血が止まる。
何で今日はこだわる…いや、今日だけじゃねぇか。
アオの転校初日の運転からちょくちょく、こうやってひっつき虫みたいに二人がくっつく事がある。
最初はなーんかビクビクしてたしシキも笑っている癖に何処かピリピリしていたーーまぁ俺以外で気付いたの店長だけだと思うけど。けど気づけるのは俺だけだと思うんだよな〜。こいつ猫被り過ぎてそれがもう素じゃねって思うしーーーのが次の日には打ち解けてたり。
仲良くなるの早すぎねぇか?
まぁ良いけど。つーかさ。
「お前ら壁に激突したいなら俺のいない時にやってくれ」
両腕の力を入れて腕を逸らし、二人の歩みを止めさせる。
話に夢中になるのは良いけど前方不注意は辞めろ。俺も巻き込むな。
つーかこれも何回やれば気が済むんだよ。初日からずっとやってるよな。そろそろ腕疲れてきた。
「あはは。悪いわるい」
「ありがとうございます、アキラ」
互いに振り返りながらそれぞれお礼を言う。
そう言えばもう一つ変わったことといえば、アオが呼び捨てで俺たちを呼ぶようになったこともあったな。敬語は相変わらずだけど。
なんかバランス?違和感?あるから敬語も早く取れるといいな。
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