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伝え合う(司)
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「おはよ〜あまね〜」
「あ、お、おはよう…」
なんか今日は普のおはように元気がないなぁ…
この前俺のこと看病してくれてたらしいから疲れちゃったのかな?
俺は朝ごはんを食べるために1階に降りていった。
「ね、ねぇ…司…」
「んぇ?」
「この前のって…本気…?」
「?この前?」
普がすっごい顔を真っ赤にしてる。この前?この前って、俺が熱出してた時のこと?
「あー…覚えてないの…?」
ん…?
どういうことだ…?
この前のことを振り返ってみよう…
「えーっと、普がつきっきりで看病してくれて、それで、喉乾いたけど身体起こすの辛いから口移s…あっ…」
全部思い出した。
俺の顔が熱くなってるのがわかった。
すると、震えてるけど真剣な普の声が聞こえた。
「司…これは、絶対に嘘ついちゃ駄目だよ。ホントにホントのこと、答えてね。」
「…っ…わかった…」
「司は…ホントに、俺のこと…………」
っあ……
これ、嘘つかなきゃ駄目じゃん…
でも…嘘ついちゃ駄目だよって言われたし…
「普!!
それ以上…っ…訊か、ないで」
「やだ…これ、ちゃんと答えて貰わないと…俺…諦めがつかなくなっちゃうから…」
「どういうこと…?」
「とにかく、司は、俺の事、どう思ってるの…?それだけ、訊きたい。」
「好きだよ」
「兄弟として…?」
「ちが……ぅ…」
あ。
つい本音が零れた。
嫌われる。
男同士で、兄弟なのに、そんなの、気持ち悪いって思われちゃう。前言撤回しないといけない…けど…
今まで隠してきたのが爆発しそうな感じ。
「……今の、嘘じゃ、ない…?」
「う、嘘じゃない…!
俺は、普が大好きだよ
兄弟だからとかじゃなくて…
本気で、好きだよ…!」
「…ホント…?」
「ホント、だよ
ごめんね普…
気持ち悪い…よね…
忘れていいから…」
「いや、俺も…その、司のこと…本気で好きだから」
…!?
普が、普が…!?
「あの、えっと…よろしくお願いします…?」
「あはは、なんか面白い」
「だって、スキ同士って、オツキアイするんでしょ?」
「確かにそう、だネ。じゃあ、こちらこそよろしくお願いします…?」
俺たちは揃って顔が真っ赤だった。
なんか、心がくすぐったい。
こんなに嬉しいの、初めてかも。
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