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高校生活 1
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華霧学園は多くのお金持ちが通う、共学の学校である。元々女子校だった華霧学園は2年前から共学になり、どっかの令嬢だけでなくどっかのお坊ちゃん達まで通う学校になった。そして、俺、橘ひばりも2ヶ月前から新入生として通っている。
俺のクラスは1ーB。俺を含め34人の生徒がいる。
そして席は教室の一番端、廊下から一番離れていて、一番後ろの席。つまりベストポジション!少なくとも俺にとってはベストポジション!!先週席替えをして、この席になったのだ。
それに隣は幼馴染の仙石舞。小さい時から親同士が仲良く、俺達も遊ぶようになった。それからずっと仲の良い大親友なのだ!舞は学級委員長になりそれなりに忙しいみたいだが、なんだかんだよく話すし、よく一緒にいてくれる、しっかり者の良い奴だ。
「ひーばーりーー!」
「うわっ、な、なに」
舞が俺の机に手をつき、身を乗り出してきた。
「もう授業終わっちゃって、放課後なんだけど?」
「え、うん。それがどうしたの?」
俺は頭の上にクエスチョンマークを浮かばせ、首を傾げる。
「どうしたじゃないでしょ!何この白紙のノートは!」
俺の授業用ノートを摘みひらひらさせた。さらに舞は眉間にシワを寄せ言葉を続けた。
「どうせまた授業聞いてなかったんでしょ!私もうノート見せてあげないわよ!?」
「え!見せてよー!ノート取ってないと伊藤先生に怒られちゃうってお願い!」
俺は舞に手を合わせ、拝むポーズをした。
「授業中寝てたり、ノート取ってなかったり、1回くらい怒られちゃったらいいのよ!」
舞は腕を組み、自分の席に座って脚を組んだ。
「そんな事言わず!ね?ノート見せて下さい!この通りです!!」
「頭下げたって見せてあげませーん。自分でなんとかして下さい」
俺は思いっ切り頭を下げてみたけど、今回の舞は本当に怒っているみたいだ…。そのまま机に突っ伏した。すると頭をバシッと叩かれた。
「痛っ!」
「ほら、貸してあげる。私は本当に怒ってたけど、そんな風にされたら良心が痛むわ」
「舞〜!!」
俺は叩かれた頭を押さえながら、舞の授業用ノートを受け取り、自分のノートに写していく。
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