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早乙女伊澄という男 2
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早乙女 伊澄(さおとめ いずみ)は華霧学園の2年生。学校で1番イケメン。華霧学園の理事長の孫でかなりのお金持ち。それに、頭も良くて首席で入学、スポーツも出来て、皆に優しい最近で言う神対応をしてくれるらしく、大体の女子はメロメロ。らしい。
早乙女伊澄について教えてくれたのは、俺のもう1人の幼馴染。佐々木 秀樹(ささき しゅうき)。クラスは1-Dで、俺は秀樹の事を「秀」と呼んでいる。秀は小学生の時に知り合った、秀は1度親の仕事で海外に行っていたが高校から日本に帰ってきたのだ。
「なぁー、本当にそんなにモテてんの?」
今は昼休み中で学校の2階にあるめちゃくちゃ広いカフェテリアで、俺と舞と秀でお昼ご飯を食べているところだ。
「何言ってんだよ!本当だよ、マジなの!」
秀は大皿に山盛り乗せられたピラフを頬張りながら言った。
「へーーー」
俺はそんな奴に話しかけられたのか…、あの時は動揺してたけど、確かにイケメンだったかも…?
「で?何で早乙女伊澄さんの事聞いたの?」
隣に座ってた舞が首を傾げる。
「何でって……別に聞いてもいいだろ!」
「でもさー、こんなの誰でも知ってることだろ?知らないのひばりくらいじゃね?」
秀はいつの間にか大量のピラフを平らげ、ハンバーグを食べていた。
何、まだ食べんの!?食べ過ぎだろ!!
なんて思いながら、秀の言った言葉に反論する。
「そんな事ないって!大体入学してまだ2ヶ月くらいしか経ってないじゃん!どっからその情報持って来るんだよ」
秀はキョトンとした顔で俺を見てくる。
「どっからって…あの人歩いてるだけで目立つし、よく女子が噂してるし」
まじかよ……そんなに目立つのか、あの雰囲気だとまた話しかけられそうだし、ちゃんと気をつけてた方が良さそうだな。
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