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早乙女伊澄という男 3
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お昼休みの時間が終わって、5時限目の授業に向かう。5時限目は俺が苦手とする体育の授業だ。
「先週からバドになったよね!」
舞はジャージに着替えて、るんるんで廊下を歩く。
「舞は運動好きだもんね」
クルッと振り返りにこっと笑う舞。
「うん!楽しいから好き!」
「舞は運動神経いいからいいなぁ……」
「そうかな?ひばりも悪い訳じゃないでしょ?」
2人で体育館に続く廊下を歩いていく。
「うーん…悪くないけど、運動あんまり好きじゃないからなー」
「あ、そう言えば中学のときバレーボールしてるのにボール避けてたよね!」
「ちょ、その話やめてよ………」
俺は恥ずかしくて顔が赤くなるのが分かる。
「ふふっ♪顔真っ赤だよ〜?」
舞が俺の真っ赤になった顔をつついてくる。
「わっ!もうやめてってば……」
俺が口をとがらせて不機嫌そうに言えば舞はもっと笑ってくる。
「ごめんごめん、もうしないからー」
舞は謝りつつも、笑ってくる。
「謝る気ないだろー」
俺も舞の笑いが移って、可笑しくて笑ってしまった。
結局体育館に着くまで2人で笑っていた。
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