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早乙女伊澄という男 7
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俺が寝てからどれ位経ったか分からないが、その声は突然聞こえた。
「ねぇ」
「ねぇって」
……もう誰……俺は眠いんだよ
その声の主が何度も呼ぶので、目が覚めてしまった。
「ここで寝ないでほしいんだけど」
すると誰かの手が俺の肩に触れた。びっくりして少し体がビクッと跳ねる。
やば、起きてるのバレた…?
沈黙の時間が流れ、俺の心臓はすごい音をたてて血を体に巡らせる。
「…………」
……なんだよ…黙るなよぉ…やっぱりバレたか……?
「………ねぇ…本当は起きてるでしょ?」
笑いながら耳元でボソッと呟かれ、体を起こして耳を押さえて声がした方を見た。
「なっ!お前!!」
「ちょっと、先輩に向かってお前はやばいんじゃない?それとここは図書室だから静かにね」
あろう事か、そこには立ってたのは早乙女伊澄だったのだ!!
こんな所で会うなんて………!最悪だ!
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