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連絡先 7
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今日作るご飯はカルボナーラだ! 俺の得意料理の1つ。それにパスタなら調理時間も短いのでお腹ぺこぺこな俺には打って付けのご飯!
俺はこの広い家に1人で住んでいるが、なるべくご飯だけは作るようにしている。 料理が楽しいのもあるがコンビニ弁当や惣菜などを続けて食べると家族が心配するのでよく自炊している。
「ん……?」
カルボナーラが完成し一息ついていると、ここで俺はある事に気づく、それはテレビもつけずに黙ってスマホを触っているるりの様子がおかしい。そこで、忍び足でソファーに座っているるりの背後に近づく。
るりに近づくにつれてるりの持っているのが俺のスマホだということがわかり、思わず声を出してしまった。
「あ!俺のスマホ!」
その声にるりが後ろを振り向き、目が合う。
そしてニヤッと意地悪く笑う。
あ、これ何か企んでるな…
このるりの表情は絶対何かを企んでる時の顔。
「スマホ、返してよ…」
「えー、どうしよっかなぁ〜」
ニヤニヤしながら俺のスマホの画面をチラつかせる。
「あ!」
そこに映っていたのは伊澄先輩とのチャットの画面だった。
流石にこれは焦る。
「なにしてんだよ!!」
スマホを奪おうとするが、足を痛めているせいでうまく動けない。
それをいいことにるりは俺のスマホを持ったまま立ち上がり、俺とるりの間にソファーを挟んだ。たぶん俺をそっち行かせないつもりだろう。
「ねぇ、この"伊澄先輩”って誰なの?お姉ちゃんに教えてよー♪」
「う、や、やだ…」
「なんでよ、やっぱり彼女なの?ねえねえ、どんな人?美人なの?」
恐らく"伊澄”という名前を女子と勘違いしているのだろう。しかし残念ながら早乙女伊澄は男だ。
これは、勘違いを早く訂正しなければ
「違うよ。その人は知り合い!それに男だし」
「え、男だったのー?なーんだ!せっかくひばりと私の自撮り送ったのに」
え……?
え……………?
「え!?!?」
「今!!なんて言った!?!?」
「さっき2人で撮った写真送っちゃった♡ごっめーん♡はい、スマホ」
るりはスマホを俺に返し、わざとらしく舌を出した。そして俺をその場に残し1人だけでキッキンに行き、既に出来上がったカルボナーラをお皿に盛り付けていた。
嘘だろ……よりによって伊澄先輩に…見られるなんて…!!!ああああ終わったああああああああ!!!!
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