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連絡先 8
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「はぁぁ…………」
「ちょっとー、食事中にため息なんかやめてよ」
今、俺とるりとクロードで夕飯を食べている。勿論俺とるりはセーラー服と学ランから私服に着替えた上でだ。
クロードはウィスキーのボトルを2つと缶ビールを買ってきた。それをるりとクロードの2人でどんどん空けていく。
「ため息もつきたくなるよ!元はと言えばるり姉ちゃんのせいなんだからな!」
「しょうがないじゃなーい、男の子なんて思わなかったんだからー。まあ良いじゃん、既読つけてなかったんでしょ?」
そう、伊澄先輩に送った俺とるりの2人の写真を先輩は見ておらず、ひとまず良かったと思う………多分…
「でもさ、結局チャット開けばあの写真見られる訳だろ…?その時はどうすれば…」
「大丈夫よ!そーゆーときは『伊澄先輩♡スマホの中見せて♡』って言えばいいのよ!そしてチャットからメッセージと写真を消せばいいわ♪」
るりは眉を下げ上目遣いで言ってきて、正直腹が立つ。
「そんなので見せてもらえる訳ないだろ!」
「えー?そうかな?クロードは何も言わず見せてくれるけど?」
「は!?クロードそうなの!?」
「YES!ルリハ、トッテモcuteダカラネ!トクベツ!」
クロードはグッと親指を立てて、満面の笑みで言った。
「ほらね?ひばりもやってみたら?案外いけるかもしれないよ」
「えー………」
本当にそんなので大丈夫か……?不安しかないんだが……
お皿に綺麗に盛られたカルボナーラをつつく。
あんなにお腹減ってたのに写真の事が心配で食べる気がしない。
「あれ、ひばり食べないのー?………じゃあ私が食べてあげる〜!」
「うわ!食べる!食べるから!!」
俺のカルボナーラを横取りしようとするるりからカルボナーラを守る。
「なによーカルボナーラはお酒に合うのにー!」
「駄目に決まってるだろ!これは俺の!るり姉ちゃんはもう食べたでしょ!」
「もういいわよ!やけ酒よっ!」
そう言うとるりはボトルを持ち、そのまま飲もうとしていた。
「るり姉ちゃん!?それはまずい!!明日に響く!」
「何言ってんのよ、冗談よ、じょーだん!」
るりは笑いながら椅子から立ち上がり俺の分とクロード、そして自分の分のお皿をキッキンに運び、洗い始めた。
「え、俺やるよ」
「いーの、あんたは怪我してるんだからちょっとは休みなさい。私はまだお酒飲むから先にお風呂はいっていいよ」
「そう?じゃあ先に入ってくるね」
俺も立ち上り、2階から下着とパジャマを持ってお風呂場へ向かおうとした時、るりに呼び止められた。
「ひばりー」
「何、どうしたの?」
「あのセーラー服プレゼントだから、今後もセーラー服着てコスプレしてね!」
そのるりの言葉に言えるのはただ1つ。
「もう絶対使いません!!!」
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